家に望むこと
5年ぶりにYさんお会いする前に、私たちが家に望むことを整理しました。
- 予算は土地建物あわせて4500万円くらい
土地と建物の面積を26坪とすると、それぞれの坪単価が80万ならば4160万円になります。諸経費を8%とすると合計約4500万円。ざっくりそんな皮算用です。
- 26~28坪くらいの総2階建て
必要な部屋は、夫婦の寝室、子供部屋、LDK。客間、和室は不要。プライバシーは確保した上で、シンプルに、コンパクトに、そしてリーズナブルに。
4人暮らしを想定した建売を、少しだけ小さくし、少しだけ細部の質を上げ、価格は同じくらいに抑える。そんなイメージです。
建築家に依頼する施主の中では要望が少ない方だろうと、当時の私たちは思っていました。
建築家Yさん
高台の土地を検討するにあたり、私たちは某建築家の協力を得ておりました。その某建築家ことYさんとの出会いは2011年に遡ります。
当時、なぜか夫は狭小住宅に強い関心を示し、ネットで著名な建物や建築家を調べたり、小さめの土地に合う間取りを自作することにハマっておりました。
その流れのなかで、Yさんが建てた小さな家のことを知ります。その小さな家はちょうど竣工したばかりで、Yさんのブログにはオープンハウスの告知がありました。
オープンハウスの日が夫婦共に予定のない休日だったので、家を建てる予定など全くなかったにも関わらずメールで予約を取り、車で1時間かけて小さな家を訪れたのでした。
小さな家の見学に夢中でYさんとの会話は少なめでしたが、夫婦共に話しやすい印象を持ったことを覚えてます。
なお、Yさんの事務所として今も活躍しているその小さな家には正式な名称があり、その詳細を記した書籍も出版されているのですが、しばらくは匿名のままとするつもりです。
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ということで、高台の土地を見つけた私たちは、5年ぶりにYさんにメールを出し、その小さな家に赴いたのでした。
高台の土地
高台の土地はこんな土地でした。
- やや南北に長い43坪の長方形
- 東側に高さ4mの擁壁
- 西側接道。土地の方が1m低い
東側の眺望が良く、2Fは風通しも良好。予算は超えていたものの、保育園から近い(徒歩1分!)こともあり、ダメもとで値引交渉だけでもしてみようという話になりました。
結果的に、この交渉は2ヶ月間にもわたるのですが、まさかの値引ゼロ円回答を頂戴し、その幕を閉じます。
この間もお腹の子は順調に大きくなり、交渉が終わる頃には、我が家は出産モードに入りつつありました。
そこで私たちは、一旦出産に集中し、もしも産後も高台の土地が売れていなければ、再度交渉することとしたのでした。
土地探しはじめました
妻からの提案を受け、夫は土地探しを始めました。
対象エリアは、長女の通う保育園と最寄り駅、これらを中心とした半径1km程度の円の内側。つまり今と同じ生活圏内で探すということです。
子供達が小学生になってからの家づくりならば、もっと広いエリアを対象として土地を探すつもりでしたが、このタイミングでの家づくりとなると、保育園の転園と妻の職場復帰の都合を考慮せざるをえず、今と同じ生活圏内が無難だったのです。
もしも妻の育休中に良い土地が見つからなければ、子供達が小学生になるまで待ってから再び土地を探せば良い、そんな考えでいました。
そして間もなく保育園に隣接する売地が見つかります。高台の土地です。