さよなら三角
三角形の土地にはネットの情報だけからはわかりにくい悪条件がありました。
それは、交通量の多さです。
前面道路が国道の抜け道になっており、出勤前に確認すると1分間に2~3台程度はコンスタントに車が通ります。しかも10台に1台くらいはトラック等の大型車。交通量の少ない住宅地ばかり検討してきた私たちにとって想定外のことでした。しかしながら、それ以外の条件は悪くないのです。
そんなことをYさんにお話ししました。
Yさんは、あくまで一例と断った上で、ハイウォールで囲んだ三角のウッドデッキを備えたスケッチを即興で書きつつ、交通量が多いことに対して建物で出来る工夫について説明してくれました。
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この時点で、夫は「アリ」だと思っていましたが、妻は判断に迷っていました。どちらかと言えば若干「ナシ」が勝っていたのかもしれません。
この土地の買手候補のなかで私たちは一番手でした。売主から判断を迫られていた私たちは、Yさんとの打ち合わせの後、購入を見送る旨の連絡します。
振り返ってみると、土地探しに対する意欲が最も失われた時期だったように思います。
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そういえば、打ち合わせの終わり際、Yさんが三角形の土地をフォローする流れで「高台の土地よりもずっとマシ」と発せられ、何ともいえない気持ちなったことを思い出しました。